医療・介護関係者の方へ
当院では、鍼灸施術・足底板療法以外にも、病院・福祉施設等に所属しないフリーの理学療法士として、様々な活動を行っております。・保険適用外の”第三のリハビリテーション”としての選択肢に
脳血管障害など身体機能に影響を与える疾患を発症された方が、急性期の医療機関で治療を
終え、回復期のリハビリテーションを受けて在宅生活に復帰される。
こうした流れに乗って行ければ良いですが、それでも残る後遺症・障害についてはどのように
対処すれば良いでしょうか。
現在の医療・福祉の制度では発症後最大180日までを医療のリハビリテーション、その後は
介護保険サービスと区分されています。
年齢的にお若く介護保険の適用とならない方、介護保険サービス(通所リハビリテーション
など)のご利用を希望されない方、限度額の関係で他の生活支援サービスを優先して利用する
必要のある方など、様々な理由で回復期の後のリハビリテーションを受けていない方が
おられます。
医療のリハビリテーションではなく、介護保険サービスでもない、
”第三のリハビリテーション”として、当院の運動指導をご活用下さい。
当院では、理学療法士が完全個別対応にて、その方の動作の困難を評価し、その方が
獲得すべき動作について、運動機能レベル(筋力・関節可動域・運動の協調性・随意性など)
から、動作能力レベル(起居動作・様々な場面での歩行など)、外出場面での動作※まで
それぞれのニーズに応じた運動指導を行います。
※自動車への乗り降り動作のご指導は対応致しますが、
運転適性の判定・自動車運転訓練は致しかねます。
※運動指導のご利用にあたっては、医師の同意を得るよう、お願い致します。
特に退院後・通院リハビリテーション終了後(ともに6か月以内)の方につきましては、
12週間(週1回コース・週2回コース)プログラム(下記)のご利用をお勧め致します。
・スポーツ選手のコンディショニングにも
トレーニング、試合での疲労や体の使い方のクセなどにより発生した不調について、現在の身体の状態を評価し、鍼灸や手技療法、足底板療法を組み合わせて適切に対処を行います。
また、フォームの調整や運動方法の指導により、不調や故障の再発を予防します。
大会前のコンディショニングにより、最大限のパフォーマンスを引き出します。
以下に、当院でサポートを行っている運動チームにご提案した柔軟体操の資料ファイルを掲示します。必要な方はダウンロードしてお使いください。
柔軟体操資料はこちら
<12週間プログラム>
・1回50分の個別指導を12週間(約3ヶ月)集中的に実施します。
・利用開始初回・4週目・8週目・最終回に評価を行い、適切に目標設定やプログラム
の修正を行います。
・お体の状況や、能力の獲得状況によっては短期間でのプログラム終了も可能です。
・必要に応じて、福祉用具の紹介、補装具処方案の提示※、補装具の調整等も行います。
※補装具の処方は医師資格が必要です。
・12週間(1クール)終了後は、ご希望があればさらに1クールに限り最大24週まで
継続してご利用頂くことができます。
・各クール終了後は単回の「運動指導」をご利用頂くことができます。
<12週プログラム利用料>
・週1回コース・・・\48,000 (一回あたり\4,000)
・週2回コース・・・\90,000 (一回あたり\3,750)
利用料は原則、毎回のお支払いとなります。
ご本人・ご家族および担当ケアマネジャー様宛ての報告書作成料は上記料金に含まれます。
<12週プログラムのご利用にあたって>
12週間プログラムのご利用にあたっては、当院と地域包括ケアシステム関連機関との間での
情報の授受・並びに当院スタッフのケア会議への参加にご本人様・ご家族様のご同意を頂ける
ことを必須条件とさせて頂きます。
12週間プログラムのご利用にあたっては、医師の同意を得て下さるようお願い致します。
・退院はゴールではなく、在宅生活のスタートです
発症後180日を過ぎたケースは、一般に「維持期」とされます。
「維持期」と言うと”機能回復がプラトーに達して、その後の伸びも頭打ち”という印象を
受けますが、決してそうではありません。
意識障害が長く続きその後に回復されたケースなどでは、リハビリテーションの開始が遅く
なり、獲得すべき能力を得られていない状態で退院せざるを得ないこともあります。
また、脳出血で頭蓋内に残っていた血腫が吸収されることで、数か月・数年という期間を経て
麻痺が回復する例も経験します。
機能的な回復が著しくは見られない方でも、ご自宅内の環境に合わせた動作の練習を行う
ことや、その方に合った用具を導入することで「回復期」が終了した時点ではできなかったこと
が「維持期」になってから可能となる例は枚挙に暇がありません。
多くの回復期病院では、理学療法士や作業療法士などのリハビリテーションスタッフが勤務しており、入院患者が退院するに先立って、こうした専門職がご自宅へ訪問して評価し、環境整備(住宅改修や福祉用具の導入・人的サービスのチョイスなど)やホームエクササイズなどのセルフケアの方法を指導してくれます。
こうした情報提供は大変有効なものですが、あくまでも退院前の段階でのシミュレーションに基づいたものとなっています。したがって、実際にその方が在宅生活をスタートしてから発生した困難や、能力的に改善するなどの変化に対応することには限界があります。
当院では埼玉県身体障害者更生相談所勤務経験があり、多数の相談経験を持つ理学療法士が、
在宅の高齢者・身体障がい者(児)等の方々の生活環境調整、介護方法に関するご相談をお受けいたします。
生活の場面ならではのお困りごとに、正面から取り組み、解消方法をご提案致します。
・勉強会、講習会を応援します
地域包括ケアシステムがスタートするなど、多職種の連携によるチームアプローチが推し進め
られる中、医療・福祉に関わる一人一人のスタッフが職種ごとの専門性と同時にチームとして
共有すべき視点をもってケアにあたることが求められています。
例えば施設職員・訪問ケアスタッフなど働く場面は異なっても、介護に直接あたるスタッフが共通して観察する必要があるのは、利用者のお体やお体の動き、その方の過ごされている環境
などです。
こうした観点での観察方法・記録方法・他のスタッフとの情報共有の方法など、サービスを
利用される方の運動機能を維持・改善させる生活場面のリハビリテーションの方法を学ぶこと
は介護職としての質的向上に直接結びついていきます。
研修講師を勤めるにあたりましては、職員向け・ご利用者さまやそのご家族向けなど、様々な対象の方に応じて研修会・勉強会の内容をアレンジ致します。
参考)研修講師実績 (一部抜粋)
平成13年~15年 埼玉県市町村福祉担当者研修 「補装具について」
平成13年~15年 彩の国バリアフリーカレッジ 研修担当
平成13~15年度 埼玉県 身体障害者ケアマネジメント従事者養成研修 講師
平成23年~24年 栃木県ホームヘルパー協議会 研修講師 など
・「拘縮の予防・拘縮のある方のケア」
・「生活リハビリテーションについて」
・「介護場面における危険を予測し、防止する」
などテーマについてもご要望にお応えできるよう、研修担当者様と相談しながら
研修をデザインすることをモットーとしております。
・”誰かを支える方”を応援します
高齢の方や障害を持つご家族の介護をなさっている方、幼い子供(就学前)のお世話を
なさっている方は、とかくご自身の体をケアすることが難しく、様々な不調を抱えがちです。
職業的に患者様や利用者様、子供たちを支える存在である、医療従事者(医師・看護師・
リハビリテーション専門職など)・介護職(ケアマネジャー・介護福祉士・ヘルパー・
福祉施設職員など)・保育士・教諭などの方々も、高い志を持ってその職に就きながら、
ハードな仕事に心身を疲弊させてしまい、ご自身が不調を抱えていたり、心半ばにして離職
されてしまうケースも多く目にします。
これらの方々には定期的なケアが必要であり、ご自身のコンディションが良くなることで、
その方がお支えする方に対してもより良いサービスを提供したり、お世話をすることができる
はずです。
当院ではこうした方々を「ハートフル会員」として、一般のお客様とは別に会員証をお作り
しています。
ハートフル会員様用カード(表面/裏面)